fusion360:入門

基礎

Fusion360でのレンダリング一例.扱いになれると,10分程度でこのような出力を得ることができます

まずは基礎を抑えましょう.autodeskより公式のチュートリアルが公開されています.45分とありますが,一通り体験学習するには2時間程度必要です.ここは必ずしっかりと抑えておきます. 3次元モデルの作り方に正解はありませんが,効率的な方法はたくさん存在します.基礎を抑えずに多くのモデルを作りはじめてしまうと,後々無駄な時間が生じる可能性が高いです.

3Dモデルの作成方法には大きく分けて,スケッチから起こすものと,スカルプトから動的に起こす2種類の制作方法があります.どちらも3Dモデル制作において非常に重要な手法なので,からなずこのページで両方共抑えておきましょう.

  • スケッチ:図面から立体モデルを起こす様に3Dモデルを作成
  • スカルプト:一つの形状を粘土を伸ばすように3Dモデルを作成

Fusion360で作業中に作成される3Dモデルはボディ,コンポーネントの2種類の呼び方があります.理想的なモデル制作は,1つのコンポーネントに1つのボディがあるのが良いです.コンポーネントは部品のことを指すので,例えば一枚の皿をモデリングした場合,皿は単体(一つの物体のつながり)で構成できるため,ボディやコンポーネントといったことを意識しなくてもよいです.一方で,パーツが複数組み合わされて構成されるプロダクトの場合,コンポーネントを複数構成することで,一つの3Dモデルを作成することになります.

  • ボディ:コンポーネントを構成する3Dモデル
  • コンポーネント:制作プロダクトの部品と一致させる必要がある

この関係を無視して,闇雲にボディをたくさん作っても,きれいなレンダリングは作れるかもしれませんが,アセンブリやアニメーション作成で適切にコンポーネント分けされていないと,正常に制作を進められない場面があります.十分注意してましょう.

初学者向けのエッセンシャル講座

まずは一通り,動画を閲覧してみます.その後,下記項目に関しては自分でも実際に体験してみます.なかでも特にスケッチに関しては必ず自分でも実際に体験してください.この13本のチュートリアルは,退屈でも必ず一度体験してください。自身の作業をする際,「あれって,どうだったっけな?」「ん?,うまくいかないな?」といった時,一度このチュートリアルに立ち返ってみましょう.

いろいろ真似てみる

一通り基礎を抑えたら,今度はネット上に公開されている,実際のモデル作成動画を参照しながら幾つか一緒に制作してみます.これにより,このような形状はこういった作り方になる,ということが身をもって体験できます.どのようなモデルをやってみたらよいか,最初はわからないと思いますので,とりあえず,ここで紹介する以下に関して一緒に制作してみましょう.

レンダリング

モデリングに少しなれてきたら,次はレンダリング機能を利用してみます.まずは下記の中安先生のウェブサイトを参照してください.

Fusion360 レンダリング from lecture.nakayasu.com

Fusion360にも最初から少しだけHDRI画像が使えるので,なんとなくどのようなものかすぐにイメージが掴めると思います.HDRI画像を時前で準備することで,単なるレンダリングから作品としてのレンダリングまでに質を向上させることが,簡単に可能になります.下記のリンクを参照して,Fusion360ではない,別のHDRI画像を利用してみましょう.下記にHDRI画像がダウンロード可能なリンクを貼っておきました.なお,自分で画像を容易する場合,横2,縦1の比率で作成したJPGファイルの拡張子をhdrに変更し,Fusion360で読み込ませることができます.このページのトップに掲載されている画像はこのHDRI機能を利用してレンダリングしたものです.

Fusion360で超リアルなレンダリング!360度写真を背景にする方法

アニメーション

Fusion360ではモデルの動画作成が可能です.例えば完成したモデルをぐるっと360度カメラを回転させて映像をとったり,途中で分解したりと,プロモーション等でよく使われるCGイメージを作成することができます.ここではその基礎として,一つのモデルに対してカメラワークを付け加え,動画ファイルを出力してみます.

ここまで,Fusion360を始めるにあたり,基礎的な内容のみを抑えてみました.重要なのは基礎ですので,必ずここまでの内容をしっかりと自分のものにしておいてください.次からはFusion360によるその他に機能に説明を移します.

ジェネレーティブデザイン

生成的手法を利用してモデリングを行う手法です。ジェネレーティブというとrhinocerosのグラスホッパーなんかを思い浮かべる人も多いかと思います。fusion360は既存のモデルに対して不荷重を自動で検討させることで、既存モデルから最適な軽量化を行うことが主な用途となります。なので最初はモデルを作成し、その後ジェネレーティブデザインに移行する流れです。個人的には以下の動画が入門としてとてもわかり易い作りになっているので、一度参照するとよいでしょう。

まとめ

ではここまでのまとめとしてウィスキーグラスとウィスキーのレンダリングを行ってみます.モデル作成からレンダリングまでの手順は下記のとおりです.下記動画も参照して自分で実際に作成,レンダリングしてみましょう.

  1. モデルとなるウィスキーグラスの画像を探してダウンロード
  2. Fusion360内にその画像を挿入する
  3. ウィスキーグラスの形状を片面断面だけトレースする
  4. 作成→回転から,グラスをモデルに起こす
  5. ガラスにマテリアルを設定し,画像を一旦確認
  6. ウィスキーを入れる
  7. レンダリングして完成
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  • 最終更新: 2021/11/22 09:15
  • by baba